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NISAは、一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類に分かれています。
一般NISAやつみたてNISAを始めるには、「NISA口座」を開設する必要があります。NISA口座は「1人1口座のみ」しか開設できず、その中で一般NISAかつみたてNISAかどちらか(勘定)を選んで投資する仕組みになっています(併用は不可)。
一般NISAか、つみたてNISAか、悩んで始めた人の中には、「一応選んだけれど、やっぱりNISAからつみたてNISAに変えたいな…」とか、「何となく口座開設してみたけれど、別の金融機関に変えられる?」という人もいるかもしれません。
結論からいうと、NISAの種類を変更すること(つみたてNISAから一般NISAへ、一般NISAからつみたてNISAへ)は可能です。
また、金融機関(口座開設先)の変更も、つみたてNISA、一般NISAとも可能ですし、「NISAの種類を変更して、さらに金融機関も同時に変更する」こともできます。
NISAの種類変更 | ①つみたてNISA →一般NISA |
○ |
---|---|---|
②一般NISA →つみたてNISA |
○ | |
金融機関(口座開設先)の変更 | ③つみたてNISA | ○ |
④一般NISA | ○ | |
NISAの種類変更& 金融機関の変更 |
⑤NISAの種類を変更して、さらに金融機関も同時に変更 | ○ |
上記の変更は全て、それぞれ年1回のみ可能となっています。手続期間は10月1日~翌9月30日まで(詳しくはこちら)。金融機関によっては手続きの受付を9月半ばまでと早めに締切るケースもありますので、事前に確認しておくと安心でしょう。続いてそれぞれの変更方法を簡単に紹介します。
同じ金融機関内でつみたてNISAから一般NISAへ変更するには、「区分(勘定)変更」という手続きを行います。
方法は、口座開設している金融機関WebサイトのつみたてNISAページから行う方法や、郵送で変更届を提出する方法などがあります。金融機関によって違いますが、手続きは難しくありません。特にWebサイトからの場合だと、即時変更できるケースもあります。
同じ金融機関内で一般NISAからつみたてNISAへ変更するのも、区分(勘定)変更を行えばよいだけなので簡単です。こちらも金融機関のWebサイトのNISAページから変更できたり、郵送で変更届を提出したりなど金融機関によって方法は異なります。
つみたてNISAの金融機関を変更する流れは、おおまかに2つのステップです。
NISA口座を開設している金融機関のWebサイトなどから、「金融商品取引業者等変更届出書」を取り寄せます。必要項目に記入して金融機関に返送しましょう。1~2週間ほどで「勘定廃止通知書」(または非課税口座廃止通知書)が郵送で届きます。
新しい金融機関に総合口座を持っていない人は、証券会社なら「証券総合口座」、銀行なら「投資信託口座」をまず開設しましょう(NISA口座開設と同時に申し込める金融機関もあります)。
続いて「NISA口座開設」を申し込みます。新しい金融機関に、「勘定廃止通知書」(前の金融機関から届いた書類)と、「本人確認書類」や「マイナンバーが確認できる書類」を提出します。
税務署審査(2週間程度)を通過すると、新しい金融機関から晴れてNISA口座開設が案内されます。
前述の③つみたてNISAの金融機関(口座開設先)を変更する方法と基本的な流れは同じです。一般NISAに置き換えて参考にしてください。
NISAの種類を変更して、さらに金融機関も同時に変更することも可能です。手続きはおおまかに2ステップ。今の口座を廃止してから新しい金融機関に口座開設を申込む流れです。
今の金融機関のWebサイトなどから「金融商品取引業者等変更届出書」を取り寄せ、記入して返送します(本人確認書類が必要なケースもあります)。その後、「勘定廃止通知書」が送られてくるのを待ちましょう。
新しい金融機関に総合口座を持っていない人は、この間に開設しておくとスムーズです。
勘定廃止通知書が届いたら、新しい金融機関にNISA口座開設を申し込みます。Webサイトなどから「非課税口座開設届出書」を取り寄せて記入します。併せて「本人確認書類」や「マイナンバーが分かる書類」とともに、前の金融機関から届いた「勘定廃止通知書」も忘れずに、新しい金融機関に送付しましょう。税務署審査を通過後、NISA口座開設の案内が送付されます。
NISA種類の変更と金融機関の変更には、注意点が2つあります。
変更は年1回のみ、手続期間は10月1日~翌9月30日までです(金融機関によって手続受付を9月半ばに締め切るところもあります)。
変更したい年の1月からNISA口座で1円でも投資をしていると、その年の変更はできません。その場合は来年からの変更となります。2022年の例で見てみましょう。
2022年1月~投資した場合 | 2022年1月~投資していない場合 | |
---|---|---|
NISAの種類変更 | 2022年分の変更は不可× (2023年分からの変更は2022年10月~手続き可能) |
2022年分の変更可能〇 (2022年9月末までに手続き) |
金融機関の変更 | 同上 | 同上 |
NISA制度での1年間の数え方は1月~12月です。例えば4月から始めた場合、初年度は12月まで、翌年以降は1月から1年間という形になります。
2023年分から変更したい場合、2022年10月から手続きが可能です(2023年9月末まで)。くれぐれもその年の分を1円でも投資していると、その年の分の変更はできない点に注意が必要です。
NISA口座の種類や金融機関口座を変更すると、次のようなデメリットがあります。
つみたてNISAから一般NISAへ、一般NISAからつみたてNISAへと種類を変更する時に、今まで投資してきた商品をそのまま移管する(持ち越す)ことはできません。たとえ同じ銘柄を運用したいと思っても、新たに買い直すことになります。
同様に金融機関を変更する場合も、前の金融機関で投資していた商品を次の金融機関に移管することはできず、新しい金融機関でゼロから商品を買い直すことになります。
ちなみに前の金融機関の商品は、前の金融機関でそのまま保有できますが、非課税期間が終わると課税口座に自動的に払い出されます。以降は利益分に税金がかかりますので、売却などの出口戦略を考えておくのがおすすめです。
ちなみに一般NISAの場合はロールオーバー(非課税期間の延長)ができますが、手続きにはやや手間がかかります(つみたてNISAは不可)。
前の金融機関で保有したままの商品をロールオーバーしたい場合、新しい金融機関から再び前の金融機関にNISA口座を変更する必要があります。方法は前述したとおりですが、何度も変更するのは手間がかかるので、十分な検討が必要でしょう。
そもそも、金融機関を変更すべきかどうかを迷っている人も多いことでしょう。そこで、ここからはつみたてNISAの金融機関を変更するのがおすすめの人を紹介します。
「つみたてNISAの銘柄を変更したい(追加したい)」という場合や、今の金融機関の銘柄ラインアップが魅力的でない場合、金融機関の変更を検討するのがよいでしょう。
つみたてNISAの銘柄ラインアップは金融機関ごとに違います。
大手 ネット証券会社 |
大手銀行 | 大手総合証券会社 | |||
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 191本 | 三菱UFJ銀行 | 12本 | 大和証券 | 26本 |
auカブコム証券 | 190本 | ゆうちょ銀行 | 12本 | みずほ証券 | 11本 |
楽天証券 | 188本 | みずほ銀行 | 11本 | 野村證券 | 7本 |
松井証券 | 186本 | りそな銀行 | 8本 | ||
マネックス証券 | 167本 | 三井住友銀行 | 4本 |
※つみたてNISAナビ調べ(2023年5月16日時点)
つみたてNISAの銘柄数は227本(2023年5月16日時点)。「多くのラインアップから選びたい」など希望に合わせて金融機関を比較するのがおすすめです。
なお、つみたてNISAからNISAに変更して株式投資をしたい人は選ぶ金融機関に注意が必要です。銀行では株式は取り扱っていませんので、証券会社(ネット証券含む)から選びましょう。
つみたてNISAでかかる手数料は、銘柄(投資信託)の信託報酬です。信託報酬の低い銘柄を選べばその分、手元に残る利益の差が大きくなります。
信託報酬は、同じ投資対象の銘柄同士で比較するのがポイントです。同じ投資対象とは、例えば日本株式(TOPIX)なら同じ日本株式(TOPIX)に投資する銘柄のこと。
両方ともTOPIX(東証株価指数)に連動するよう設計されているので、同じようなパフォーマンスが期待されます。そのため、同じ投資対象で信託報酬が低い銘柄があれば変更を検討するのも一案。具体的な銘柄探しは下記でも可能です。
つみたてNISAでは、積立金額や積立頻度の設定も金融機関によって違います。
積立金額は、下限は100円から上限は3万3333円と、年間上限額ギリギリまで投資可能な金融機関もあります。
積立頻度は毎月1回が一般的ですが、毎週、毎日といった頻度での設定が可能な金融機関も。今の金融機関の設定に満足できない場合、他と比較してみるのもおすすめです。
同じつみたてNISAを行うにしても、金融機関ごとに利用できるサービスにも違いがあります。
例えば、スマホアプリが使える、クレジットカード決済ができてポイントがもらえるなどサービスがある金融機関もあります。より自分に合った便利な使い方ができる金融機関を探して変更するのもおすすめです。
運用商品を変更したい人、もっと有利な条件や便利な環境で取引したい人などは、NISAの種類や金融機関(口座開設先)の変更を検討してみるのも一案です。
変更のタイミングや注意点に気を付けて、メリットを得るためにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
~さっそく始めたい人に~
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参考サイト・たあんと
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